監修:ESSENCE薬局(エッセンス薬局) 管理薬剤師
武蔵小杉のESSENCE薬局に所属する薬剤師。処方箋調剤を中心に、服薬指導、お薬の飲み方・副作用・飲み合わせの相談、市販薬の選び方の相談、医療用医薬品の適正使用支援に従事しています。症状が強い場合や長引く場合は、医療機関の受診をご案内しています。
本記事はESSENCE薬局編集部が作成し、当薬局の管理薬剤師が内容を確認したうえで公開しています。
本記事は医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状が続く場合や不安がある場合は、医師・薬剤師にご相談ください。
本記事は2026年10月時点の情報に基づいています。
アレジオンと同じ成分の薬は市販で買える?
アレジオンと同じ有効成分「エピナスチン塩酸塩」を含む市販薬はあります。購入する際は、成分名だけでなく、薬の区分や用量、対象年齢などを確認することが大切です。
「以前使っていたアレジオンと同じ成分の薬を探したい」「病院でもらった薬に近いものを市販で選びたい」と考える方もいるかもしれません。
ただし市販薬は、医療用医薬品と同じ成分を含んでいても、使える範囲や確認される内容が異なります。
アレジオンの成分はエピナスチン塩酸塩
アレジオンの有効成分はエピナスチン塩酸塩です。医療用医薬品では「アレジオン錠10」「アレジオン錠20」などがあります。
一方、市販薬では「アレジオン20」など、エピナスチン塩酸塩を含む商品があります。アレジオン20は、第2類医薬品として販売されています(製造販売元の製品情報による)。
同じ成分でも確認したい違い
同じ成分を含む薬でも、医療用医薬品と市販薬では次のような違いがあります。
| 医療用医薬品 | 市販薬 | |
|---|---|---|
| 誰が選ぶか | 医師が診察内容をもとに判断します | 使用する本人が、薬剤師などに相談しながら選びます |
| 確認される情報 | 症状、既往歴、現在使用している薬など | 症状、年齢、服用中の薬など |
アレルギー性鼻炎・花粉症の市販薬にはどんな種類がある?
アレルギー性鼻炎や花粉症に使われる市販薬には、主に抗ヒスタミン薬を含むものがあります。抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応に関わる物質の働きを抑える目的で使用される成分群です。
同じ抗ヒスタミン薬でも、成分によって特徴が異なります。市販薬を選ぶ際は「以前使った薬と同じ名前か」だけではなく、含まれている成分や使用目的を確認することが大切です。
抗ヒスタミン薬には世代による違いがある
抗ヒスタミン薬は、大きく第1世代と第2世代に分けて説明されることがあります。
第1世代の抗ヒスタミン薬は古くから使用されてきた成分で、眠気などの影響が出やすい傾向があるとされています。
一方、第2世代の抗ヒスタミン薬は眠気などの影響を抑える方向で開発された成分が多く、現在ではアレルギー症状に対して広く使われています。第2世代でも成分によって特徴は異なり、眠気の出方には個人差があるとされています。
アレジオンの有効成分であるエピナスチン塩酸塩も、第2世代抗ヒスタミン薬に分類される成分のひとつです。
眠気の出方は成分によって異なる
抗ヒスタミン薬は、成分によって眠気への影響が異なる傾向があるとされています。また同じ成分でも、体質やその日の体調、服用状況などによって感じ方には個人差があります。
車の運転や危険を伴う作業をする場合は、商品の説明書に記載された注意事項を確認しましょう。
「以前使った薬では眠気が気になった」「仕事中に使用する薬を選びたい」といった場合は、薬剤師へ相談すると選ぶときの参考になります。
市販薬は症状が出る前から使うこともある?
アレルギー性鼻炎や花粉症の薬は、症状が出てから使う場合だけでなく、症状が出始める時期を考えて使用することもあります。
花粉症など季節性のアレルギーでは、花粉の飛散時期や過去の症状の出方を踏まえて、早めの対策を考える人もいます。
一方で、使用するタイミングや期間は、薬の種類や症状の状態によって異なります。商品の説明書を確認し、不明点がある場合は薬剤師へ相談しましょう。
症状が強い場合や長期間続く場合、日常生活に影響が出ている場合は、医療機関への相談も検討してください。
通販で市販薬を選ぶときに確認したい3つ
市販薬を選ぶ場合は「同じ成分か」だけではなく、次の点も確認しましょう。
1. 成分名と含有量を見る
商品名が違っても、同じ有効成分を含む薬があります。確認する場所は、商品の外箱や説明書にある「有効成分」の欄です。アレジオンの場合は、エピナスチン塩酸塩という成分名を確認します。
2. 年齢や用法を確認する
市販薬には対象年齢や用法が定められています。子どもが使用する場合や、年齢に合わない場合は自己判断せず確認しましょう。
3. 服用中の薬や持病を確認する
現在飲んでいる薬がある場合や、以前に薬で体調の変化があった場合は、購入前に薬剤師へ相談することが大切です。
なお、インターネットでの販売は、市販薬の区分によって買い方が変わります。購入前に、その商品がどの区分にあたるかを確認しましょう。
アレロックは市販薬で代用できる?
アレロックの成分はオロパタジン塩酸塩です。アレジオン(エピナスチン塩酸塩)とは異なる成分で、オロパタジン塩酸塩を含む同じ成分の市販薬は一般には流通していません。
そのため「アレロックと同じ成分の市販薬」を探す場合は、購入できる商品があるかだけでなく、現在の症状や薬を使う目的を薬剤師へ相談することが大切です。
同じ成分がない場合は何を相談する?
処方薬と同じ成分の商品がない場合でも、市販薬には複数の成分があります。相談するときは、次のような情報を伝えると選ぶときの参考になります。
- どのような症状が気になるか
- いつから症状があるか
- 鼻の症状なのか、皮膚症状なのか
- 現在使用している薬
- 以前使った薬で気になったこと
成分名だけではなく、自分の症状や生活の状況に合うかを確認することが大切です。
アレジオンと同じ成分の薬を探すときは成分・区分を確認しよう
アレジオンと同じ成分「エピナスチン塩酸塩」を含む市販薬はあります。一方で、アレロックのように同じ成分の市販薬が一般に販売されていない医療用医薬品もあります。
市販薬を購入する場合は、商品名だけでなく、有効成分・含有量・対象年齢・医薬品の区分を確認しましょう。また、症状が長く続く場合や、自己判断での対応が難しい場合は、医療機関への相談も検討してください。
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